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イヌミチ
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計画も立てずに本集めちゃったから止められない、止まらない。

真夜中のマーチ 真夜中のマーチ
著者: 奥田英朗
出版社: 集英社
サイズ: 文庫
ページ数: 333p
発行年月: 2006年11月

個人的評価:★★★★

読み始め、途中で読むのをやめようかと思った。
主人公がどうしても好きになれない。他人から口先で騙して
金を巻き上げ、相手を見下す。こおおおおんな奴がしゅ、主人公とは!
許せん!!(なけなしの義憤にかられる)

ところが、

43ページ当たりで立場は急にぐわんと変わる。
頼りなげに見える三田をつれ、マーチをずんちゃか始めてく。
本を読んでいて、たまらないのがこういう瞬間なんである。
つまり、登場人物がぐっとこちらに近づく瞬間。
弱みやら、強がりだとか、思ったより純情とか、意外な一面とか、
たとえて言うなら「優しい不良を見た瞬間」の衝撃ともいおうか。
いやまあ、不良は不良なんだけども。
ニックネームの付け方も良い。ヨコケン、ミタゾウ、クロチェ、
覚えやすいし、親しみやすい。こういう配慮は有り難い。

目指すは大きく10億円。この大きな宝を求めて、
四本の個性的な糸が絡まりあって、ガラスを割ったり、拳銃ぶっぱなしたり、
こそこそ逃げたり、丸腰だったり、ホモだったり、
マーチはどんどん音の種類が増えていく。
話も二転三転していくので、リズムに緩急がある。
登場人物もみんな濃いのでこの人誰だっけ?なんて事もない。

そして最後の締め方も、ちょうど良くまとめられて
気持ちよく終わる。
何か気分を変えたい時、スカっとした気分になりたい時に、
読むのをお勧めしたい本です。

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スポンジケーキが上手く焼けないので悩み中。
料理は大抵兄弟の方がうまいのでつらい所なんであります。
今日は美味しそうな石けんの本。

お風呂の愉しみ

 お風呂の愉しみ
著者: 前田京子
出版社: 飛鳥新社
サイズ: 単行本
ページ数: 239p
発行年月: 1999年11月

個人的評価:★★★★

手作り石けんなるもの、興味があるが、面倒くさそう…と
考えているひとに、是非お薦めしたい本です。

かく言う自分も、手作りもの初心者でして、
ミツロウ買ってきたどー耐熱用のビーカー買ってきたどーとその辺で
わくわくしてしまうほどの初心者中の初心者なのですが、
敷居が高そうな手作り石けんだけど、本を読むくらい、別にいいよね、と
手に取ったのがこれなんであります。

手作り石けんの何が面倒くさそうって、劇薬指定の苛性ソーダの
取り扱いが面倒くさそうなわけであります。厳重に、
注意に注意を重ねて…って、あああ、きっと面倒なやり方なんだろうなあ。
「簡単★料理!」とかかいてある本でも料理が好きな人って大抵の手間を
手間と考えないように、これも本人には簡単でも初心者には…なあ。
本といっても色々小難しい事が書いてあるんだろうなあ。
愉しみといってもなあ、と期待があるのか、しぶしぶなのか、
よく分からない気持ちでページを繰って見たのですが、
まるでこの本、ケーキのレシピのようで、びっくりしてしまいました。
カラー写真入りで順を追って石けんの作り方を紹介しているので、
なんだかこれなら自分にも出来そう…と思ってしまうのが
この本のミソなんであります。
文章がとても読みやすく、良い香りがしそうな文なので
それでそれで?と続きを聞きたくなるほどです。
石けんの他にも、リンスやバスソルト、クリームから化粧水まで、
一通りの事が載っています。色とりどりのそれらがまた綺麗なんです。
「いかに簡単に手に入るもので、ちょっとだけ手間をかけて、
 それでも手抜きも必要で、気持ちと体を上々にさせるもの」というのが
テーマなので、「こんなの聞いた事ないよー」という材料については
大概どこで買えるか説明してあります。今はネット通販もあるので
その辺は大丈夫。

なによりこういう生活が出来たら気持ちが良いに違いない、と
思わせるこの本は読むだけで幸せな気分に。
このレシピを元にして、いろいろ自分に良いように変えられるように
なったら楽しそうです。
この本のオリーブ石けんをこんな風に変えた人もいます。写真入りで分かりやすいよ。
SoapBomBlog
「始めは初心に戻ってオリーブオイル100%にしようかと思ったけど、
 どうもヤツはどんなに寝かせても私にとっては使い辛いことこの上ないので、
 ちょっとアレンジしてみました。」

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関東結局雨大してふらんでやんの。と、怒ってみたけど、
移動するには有り難い事であるよなあ。
最近叶姉妹が大変な事になって、ニュースで悲痛な顔が映ってましたが、
この本の時と、顔が、違う…。し、ししし下唇ー!!

美人画報ハイパー 美人画報ハイパー
著者: 安野モヨコ
出版社: 講談社
サイズ: 単行本
ページ数: 175p
発行年月: 2001年09月

個人的評価:★★★*
安野さん痩せてる!美人画報1と比べるとびっくりだーこりゃ。

ところで一般女性というものは、ここまで色々時間をかけているのでしょうか?
ネイルに2時間、お風呂2時間(アロマキャンドル+読書)、寝る前にナイトケア
時々ピーリング、エステ、腸内洗浄(!) 忙しそうだ。いや今まで
暇だとは思って居なかったけど、全然時間足らないねこれ。

そして今回の目玉といえば、叶姉妹との対談時の様子が
かかれているところ!
(いや、あまり叶姉妹が出てくるものを読まないものですから…)
あまり叶姉妹って好きではなかったのですが、それは眉毛が
好きになれなかったからだ!と今回の件で気づきました。
かっちりしすぎてないのが好きなんだすー。
でも仕草とか、日々の手入れに工夫や努力をして、自分を磨いていこうとする
彼女たちの姿勢にはすごい好感がもてます。他人から見られる事も
意識しなけりゃーならんのです。車の助手席に一人で乗ってるからって、
大口開けてあくびなんかしちゃいけんのだよ!部屋が汚くちゃいかんのだよ!
星のカービィDXにハマってちゃいかんのだよ!
わかってんならやめるべし自分!

ああ、叶姉妹の目薬を差す仕草を生でみたい。安野モヨコスタイルが普通だと
思っていた私は、みたらきっと感銘を受けるに違いない…(CMのは
CM用スタイルだと思ってました)。
叶姉妹の著書を読んでみたいと思った今日この頃です。

安野モヨコの「定番で安心しない自分」を持っている所が好きなので、
(パーティ用バリエについての考察は成る程でした)これからも
続けていって欲しいところ。真似は出来ないけどな!(そもそも
パーティなんかいかんがな)

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鼻をちんとかんで振り返ったらコミ箱に袋が入っておらず、
思わず野暮ったい暴言を吐いてしまった花粉症な今日この頃。

溺れる人―第3回Woman’s Beat大賞受賞作品集  溺れる人
著者: 藤崎麻里
出版社: 中央公論新社
サイズ: 単行本
ページ数: 270p
発行年月: 2005年02月


個人的評価:★★★★

ドラマ化した小説が表題作のノンフィクション短編集。
人それぞれに大変なドラマがあるのだと改めて感じさせられた。
メインはやはり表題作なのだろうが、どの短編もそれに負けないくらい
大変な力作で、一般の人にもこんな風に表現し、考えを訴える事が
出来るのか、と感じ入った。なので逆に審査員の辛口批評も見物。
あー、こういう視点で審査したりもするのだなあ。文章で食べていくって
すごい大変な事です。

「この題名があまりにもひどい」。

そんなところまで辛口かい!と思わず林真理子(紙)に突っ込んだ
訳ですが、考えてみれば題名で入る人も多いわけで、サクセスストーリーで
あっても中学、高校生が付けるような青臭い題名じゃいけないのだろうなあ。
文章で食べていくってすごい大変な事です。2度目だけど。
あと嬉しかった事と悲しかった事のバランスが取れていないと
文章としては面白くないとも。なるほど。

「溺れる人」
描写が鬼気迫るものがあります。二日酔いにすらなった事がないので、
症状の辛さは想像で補うしかありませんでしたが、
体の全細胞がアルコールを欲しているという表現を納得させる、
酒の為ならなんでもするし、やめるためならなんでもするといった、
矛盾行為とその内容のすごさは必見。
あと批評にも書いてありましたが、映画を使う導入はすごくうまい。
思わず引き寄せられました。映画もみたくなる作品。
主人公以外の登場人物の描写もちょうど良いです。

「夜はこれから」
横道にそれてそれが本道になったかと思いきや、結局戻ってきたりして、
人生何が起こるか、どう変化していくか分からない。としみじみ
思わせる作品。出だしのタクシーの運転手に笑わせて頂きました。
個人的一大事と読者にも一大事と思わせる表現がうまい。

「人生どんとこい」
内容盛りだくさんで、人間興味を持てばこんなに色々な事に
挑戦出来るんだ、と感心してしまった。
まさに題名の如く、どんとかまえる主人公のふとっぱらぶりに注目。
夫が不倫してても「夫を世話してもらおう」という考えが
裏切られたと思う感情を包み込んでいる。こういう考えの持ち主でなきゃ
多角経営はできませんや。でもこの人の子供にはなりたくない。

「夏樹と雅代」
この作品集の中でこれが一番パンチが弱いように感じた。
夏樹がどういう風に苦労してきたか、例えば喋り方は実際どう
聞こえるのかといったこの障害の大変さをより書き込んでいれば、
最後のカタストロフィはもっと強くなったのでは。
読みやすさを考えた上での構成だろうが、やや残念。

「自分を信じて」
そんなに題名ひどいかなあ。と思う素人な訳ですが、
ブロードウェイの舞台の裏側、ダンサーの苦労を分かりやすく
書いていて、興味深い内容です。舞台中に秘密裏で行われる
水曜日の殺人ゲーム、見てみたいなあ。気づかないだろうけど。

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美人画報  
美人画報
著者:安野モヨコ

出版社: 講談社
サイズ: 単行本
ページ数: 143p


美人画報 安野モヨコ
個人的評価:★★★
昔女友達が熱中して読んでいたのを思い出して自分も再読。
美人とか、流行ファッションなどは、生きてる時間がとてつもなく
短いから、そういう目的ではここに書いてある情報はあまり役には
経ちませんが、読んでいるととても懐かしい気分になります。
「自分ブランド」流行った流行った!「サイバー」あった!
あと羽とかあった!あの時燃えていた彼等は今は何を
しているんだろう。なっつかしいなー。

著者はおしゃれなものにすごい関心を寄せているので
他人に結構厳しい(そこまで言うか…?とたじたじ)。
もちろん的確なので勉強になります。
その意見を生かすにはすげえ努力と金がかかりますが…。あう。

やってみようかなと思ったのは「キレイなものを心に満たす」というもの。
最近物事に感動したりはっとしたりすることが極端に少ないので、
自分の考え方から変える必要を感じているのであります。
でもキレイなもん身近にねーよ!ばか!
花なんか咲いてなんかいねーや!(花より実な我が家)

…がんばります。

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イヌもあるけばミチとなる。 橙、虹色、みちはいろいろ。 読んだ本やら映画について、悪文をまき散らして 紙魚になってみたいなどと呟くブログ。
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アカイヌ
性別:
非公開
趣味:
読書と音楽・映画鑑賞
自己紹介:
 好きな本:旧約・新訳聖書
 話題振られたら
 大体乗っかります。
 読んだ本の内容を忘れて
 また読むという事を無くす為に
 開設。 ああしかし文章は
 滅茶苦茶なり。
 基本は五段階評価。
  • 基本的に
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