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イヌミチ
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太陽の子
画像は角川文庫のもの。
理論社の見つからなかった…
太陽の子
著者/訳者名 灰谷健次郎/作 田畑精一/画
出版社名 理論社
発行年月 1996年01月
サイズ 430P 18cm


個人的評価:★★★

この人の作品を読もう読もうとしている内に亡くなられてしまった。
特集が組まれていて手に取った本がこれ。

ふうちゃんは皆から愛されている。それが鼻につくほどに。
なんでこういう子供を主人公にしたんだろう、といらいら
考えていたのだけれども、嬉しい事もいっぱいあるけど、
それ以上に悲しい事も彼女には沢山あった。
父の病気の事、戦争の事。それを悲しい事だと
消極的に思うのではなく前向きに、「じゃどうしたらいいんだろ?」と
考えることで、ふうちゃんはいつもしっかり立って居るんだなあ。
もちろんそれは小学生が出来る行動の中だけだから、限られては居るけれども。
ふうちゃんが、てだのふあが、皆を明るくさせたいと思うから、
皆はてだのふあに集まるし、そして助け合う輪が出来ていくわけです。
戦争や差別といった過去をふまえて明るく生きていこうと。
結末はとても悲しいものだけれど、きっと彼女には乗り越えられます。

[以下ネタバレ含む]
でもあの学校の先生は青臭くさすぎてとても良い先生とは思えない。
もっと広い視野で居て欲しい。情熱だけじゃ燃え尽きちゃうよー。
そしてラストのふうちゃんのセリフは感動的なシーンとは
分かっていてもやっぱり怖いよー。

追記:070109
沖縄の人が皆こんな人なら良いのになあと、沖縄の成人式のニュースを
見て思ったのでした。

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